試薬販売には、製品安全データーシートの提示が義務づけられました。
MSDS(製品安全データーシート)制度とは、事業者による化学物質の適切な管理の改善を促進するため、対象化学物質を含有する製品を他の事業者に譲渡又は提供する際には、その化学物質の性状及び取扱いに関する情報(MSDS(Material Safety Data Sheet))を事前に提供することを義務づける制度です。
MSDS制度は、平成13年1月から実施されています。
製品安全データーシート(MSDS)は三英社の取引メーカー昭和化学鰍謔錣D-ROMにて無料配布しております。
MSDSとは
塩素測定法について
平成12年12月26日発、厚生省生活衛生局水道環境部水道整備課長通知 ・その他関連通知として 「残留塩素の測定方法からオルトトリジン法(O−トリジン法)を削除」することが決定されています。但し、オルトトリジン法は経過措置として、平成14年3月31日まで認可されていましたが、 4月1日からは公的試験法からは削除されました。今後、DPD法による測定が主流を占めるものと確信しています。
わが国で、残留塩素の測定法としてDPD法が公式に認可されたのは、昭和53年の8月です。(厚生省水道整備課長通知)それまでは、一般には、OT法が広く採用されていました。 しかし、OT法の発色試薬となるオルトトリジンは、労働省特定化学物質等障害予防規則(昭和46年)の第1類に指定され、動物実験で腫瘍の事例が見られたり、化学構造が製造禁止になっているベンジンに似ているから取り扱いに十分注意するようにと警告が出されていました。
一方諸外国でも、イギリスにおいてはOT法は健康面と精度面からDPD法に劣るとされ、 1972年に公的試験法からはOT法は削除されていました。カナダも同年に削除され、1975年には、アメリカもOT法を削除し、DPD法を採用しました。日本はそれらの国から25年遅れて、平成14年3月31日をもってOT法は公的試験法から削除されました